カラオケボックスの厨房で急な火傷をおったりグラスで手を切ってしまったり、負傷を負うスタッフと数年に1度遭遇する事があります。
先日数年ぶりに厨房で店員がやけどをおってしまい、応急処置しました。
幸いにも軽度の火傷だった為に病院に行くまでも無いと判断しましたが、やけどは最初の処置がとても重要になります。
今回のやけどはポットのお湯を捨てるときに、ポットの熱湯が手にかかってしまいました。
このような場合はどのような処置が適切なのでしょうか?
やけどの処置方法
やけどを負った際は迅速に水で冷やすことが重要です、処置は早ければ早いほど良い。
やけどを負ったすぐは誰もが焦ってしまいます、水で冷やす際に水道水を強い勢いで冷やしてしまいがちになる事。
①迅速にやけどを負ったらすぐ幹部を冷やす
②冷たい水でゆっくり冷やす
③冷やす時間は10分~30分(痛みが和らぐまで)
やけどの患部別処置方法
・手や足先・・・水道水を患部に流しあてる
・腕や足先・・・バケツに氷水をはり患部を入れる
・背中、お腹等・・・患部にタオルなどをのせ、ホースなどでやさしく水をながす。
*氷水などを使用する際はやりすぎると凍傷を引き起こす場合があり、長時間処置する場合は注意が必要。
*衣服の上からやけどを負った場合、軽度であれば衣服を脱がして患部に冷水をあてればよいのですが、重度の場合は焦って衣服を脱がさす冷水を衣服の上からあてたほうが良い場合があります(重度で皮膚と衣服がくっついた状態)
*化学薬品等でのやけどはすぐに衣服を脱がした方が良い
やけどの分類
I度熱傷・・・赤くなり痛みがある(数日で治る)
浅達成Ⅱ度熱傷・・・赤くなり水ぶくれが出来痛みがある。
深達性Ⅱ度熱傷・・・赤くなったり、紫から白く水ぶくれができ痛くない。
Ⅲ度熱傷・・・黒色、褐色、白色で水ぶくれはできず痛くない。
「I度熱傷」で狭い範囲であれば病院に行く必要はほとんどの場合ありませんが、やけどの範囲が広かったり「浅達成Ⅱ度熱傷」「深達性Ⅱ度熱傷」「Ⅲ度熱傷」は病院で見てもらいましょう。
まとめ
やけどは負ってからの時間がポイントになります、出来るだけ早く適切な応急処置がのぞましい。
軽度のやけどはやさしく水道水を10分~30分ほど患部にあて痛みが無くなればよいでしょう。
水ぶくれができたり、やけどの範囲が手のひら以上になる場合は、まずは処置を施してから病院でみてもらいましょう。
今回当店でもスタッフがポットのお湯でやけどを負いましたが、軽度のやけどで患部を30分ほど水で冷やし応急処置しましたが、まだヒリヒリ痛むとの事だったので追加で20分ほど水で冷やしてました。
目安は10分~30分ですが、我慢できない痛みが残るようならもう少し長めに冷やしても良いと思われます。