2018年5月30日にカラオケ事業を展開する、シダックスがカラオケ事業から撤退する事を発表した。
シダックスは1993年にカラオケ事業に参入し、一時は店舗数を全国で約300店舗まで拡大してきた。
シダックスはレストランカラオケをコンセプトに郊外店中心に事業を進めてきたが、駅前店舗に比べると採算性が悪く、この十年ほどで業績悪化がみられ2016年にはシダックス全店舗の約3割にあたる80店舗の閉鎖を打ち出した。
しかしその後も業績は改善せず、2018年3月期のレストランカラオケは10億3800万円の赤字となり前の期に比べ大きく赤字幅を拡大した。
今後シダックスのカラオケボックス運営子会社である、シダックス・コミュニティの株式を6月7日付けでB&Vに売却する、株と債券の売却となり譲渡損失が発生し、損失額については6月8日までに決まる予定。
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B&Vは「カラオケ館」を運営する会社になりますが、カラオケ店舗のシダックスの看板は継続予定だとしている。
所感
カラオケ事業に携わる者としては大きなニュースでした、B&V(カラオケ館)の運営に切り替わる事になるので、地域に点在するカラオケボックスのシダックスの看板は順次に「カラオケ館」に切り替えるのかと思いましたが、看板は「シダックス」で継続するようです。
カラオケボックスは1980年後半から1990年代は大手チェーン店ではなく、個人や地域の会社が運営するカラオケボックスが飛躍し、同時にバブル景気も手伝いカラオケ事業に乗り出した業者や個人は業績を大きく伸ばしました。
1990年代に入ると、各地にカラオケボックスやカラオケボックスを併設した複合店舗が立ち並ぶ事となり、今から25年前(1993年)にシダックスがカラオケ事業に参入し、日本全国で店舗を拡大。
他の大手のチェーン店もこれに追随し1080年後半頃からカラオケボックスを運営していた個人店舗などは2000年頃までには影響を受けカラオケボックス事業から撤退した会社や個人も多くありました。
現在カラオケボックスは大手チェーン店が中心で、地域の個人店舗も残ってはいますがカラオケボックスの利用者は昨今横倍、減少傾向にあります。
そんな中一番あおりを受けたのが「シダックス」だったのかもしれません。
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