精密採点Aiをカラオケボックス店員が分析

2019年秋に第一興商から発売されたLIVE DAM Ai(ライブダムアイ)にはカラオケ採点システム精密採点の最新バージョンが「精密採点Ai」搭載されました。

 

精密採点Ai結果画面1

 

引用元:DAM公式サイト

 

精密採点はテレビのカラオケ番組などでも多く起用され、その採点技術にも大きな進歩がなされてきました。

テレビなどの宣伝効果は大きく、ライバルカラオケメーカー「エクシング」が開発している、JOYシリーズより人気は高い。

あるカラオケボックスで利用調査をしたところ、DAMとJOYの使用率はDAMが71%でJOYが29%(店舗や設置状況で異なる)でした。

JOYSOUNDも「JOYMAXGO」などでは分析採点の最新バージョンを搭載し巻き返しを図ってはいますが、カラオケ採点システムでの人気は精密採点の方があります。

*JOYの「分析採点」についてはまた別途記事で紹介

 

今回新しく搭載された精密採点は「精密採点Ai」でAiの箇所は「アイ」と呼びます。

精密採点Aiを使うには本体が「ライブダムAi」でないと使用出来なので注意。

 

精密採点Aiの特徴

 

精密採点Aiは今までの精密採点とどう違うのでしょうか?

Aiの大きな特徴は従来の精密採点には無かった「感性」の加点です、メーカーの発表では莫大な歌唱データーを機械学習する事で「Ai感性」が人の感情を揺さぶる歌声を検出し加点させるとの事でした。

つまりこの人うまいのに点数が低いなと思われた歌唱での「加点」がより人間に近い感性評価で是正加点されるようになりました。

 

しかしAiには膨大なデーターを蓄積学習してより人間の感性に近づく事からわかるのは、発売初期は一つ前の「精密採点DX-G」とそれほど変わらないのではないかと言われていました。

導入直後に何人かの方に歌唱してもらい検証してみると、感性の加点は思ったほどではありませんがDX-Gに比べると若干点数が高くなる傾向でした。

 

精密採点Ai5つの新機能

 

①Ai感性メーター

Aiによって上手く聞こえる歌唱のテクニックが検出されると、ピンク色の光線がメータに飛んでいき「Ai感性メーター」のバーが伸びていく。

 

AI感性データ

 

②音程合否の細分化

概ね正しいと判断される音程で歌えると、歌唱の軌跡が黄色に変わる。

より完璧な音程だと歌唱軌跡が金色に。

 

音程合否

 

③Ai感性ボーナス

従来の精密採点での「音程ボーナス」「表現力ボーナス」「ビブラートボーナス」は「Ai感性ボーナス」として集約される。

 

AI感性メーターボーナス

 

④分析レポート強化

精密採点DX-Gの分析採点を継承し、新たな分析レポートが増量される。

 

AI感性ボーナス

 

⑤Ai感性のグラフ化

演奏区間ごとにどこがよく(ピンク色)どこが良くなかった(青色)かがグラフで明記され、歌唱で修正したい箇所がわかりやすくなる。

 

AI感性グラフ

 

精密採点Ai歌唱画面

 

精密採点Aiでは歌唱中の画面上部にはおなじみ「見えるガイドメロディ」が表示されます。

見えるガイドメロディでは採点を見える化、歌唱中に音程を判断し歌唱をサポートしてくれる優れもの。

ここでは「こぶし」「しゃくり」「フォール」「ビブラート」を検出すると光のエフェクトが技術力カウンターの飛んでいきます。

技術力カウンター

 

更に今回追加された「Ai感性メーター」が新しく画面上に表記される。

 

「こぶし」とは

演歌などでよく聞く言葉ですが「あの人こぶしきいてる」など、そうその「こぶし」です。

具体的には「レ♪」を出している状態で一瞬「ド♪」になり「レ♪」に戻るテクニックとなります。

 

「しゃくり」とは

一つの音を「高い音へ滑らかに移動する」

一つの音とは例えば「ド♪」とします、実はこの一つの音「ド♪」を更に16分割して音程を機械で判断しており「ド♪」の範囲内で高い音へ滑らかに移動する事を「しゃくり」といいます。

 

「フォール」とは

本来の音の高さから一気に音を下げるテクニックですが、多くの人の実体験に基づくと精密採点ではフォールの回数を稼ぐ事は難しいように思えます。

 

「ビブラート」とは

歌唱の際フレーズの終わりに声を波うつように「息の量を多くしたり少なくしたり」し揺らすテクニック

 

 

採点結果画面

 

歌唱後表示される結果画面では「Ai感性メーター」「Ai感性ボーナス」の表記が新たに加わり、人の感性を揺さぶる歌唱には「Ai感性ボーナス」が加点される。

精密採点Ai結果画面1

 

Ai感性メーターの評価詳細を見る事ができる、ここでは「Ai感性のグラフ化」がされ演奏区間ごとの歌唱の良し悪しがグラフで表記される。

 

評価画面2

 

 

精密採点DX-Gと精密採点Ai採点比べ

 

精密採点DX-Gと精密採点Aiで歌い比べるとどのような結果になるのでしょうか?

安定感ある歌唱ができるカラオケボックス店員さんにお願いして歌い比べてみました。

条件は同じ曲で同日、マイクや設備も同一条件のボックスで行う。

 

カラオケボックス店員

 

 

精密採点DX-Gで歌ってみる「コブクロ・桜」

 

精密採点DX-G採点

加点前の点数は「92.787」

 

精密採点DX-G加点後

加点後「93.960」で1.173点加点されました。

 

精密採点Aiで歌ってみる「コブクロ・桜」

 

精密採点Ai採点

加点前の点数は「92.550」

 

精密採点Ai加点後

加点後「96.156」で3.606点加点されました。

 

 

加点前の点数でAiは若干点数が低かったのですが加点で逆転し結果に約2点ほどの差が出来ました。

 

 

精密採点Aiの評価

 

カラオケボックス店員数名とお客様の評価の声をひろってみました。

 

店員A「点数に関しては部屋の構造やマイクの種類によって、若干の違いはありますが感性加点の分従来より点数が高くなり確かに人の感性に近づいたように思えます」

 

店員B「感性での加点はありますが減点が無い若しくは少ないようで、下手でもそれなりに加点されてしまい人の評価にはまだまだ差があると感じる」

 

店員C「同じ曲を歌ってもDX-Gに比べて1点ほど高い点数が出ます、Ai感性・・・悪くはありませんが、ある程度の歌唱だと同じ人間でも評価は分かれますから微妙な感じです」

 

お客様A「感性加点の分前の精密採点より面白くなった、しかし人の歌唱評価とはまだ程遠い」

 

お客様B「精密採点Aiは人の歌唱評価に近くなったとおもいます、今までは精密採点DX-Gを使っていましたがこれからは精密採点Aiを使います」

 

 

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精密採点Ai予約の仕方

 

精密採点Aiを使用するには本体が「LIVE DAM Ai」を使用、他のLIVE DAMでは使えません。

 

SmartDAMAiトップ画面

「SmartDAMAi」のTOP画面から左下の「コンテンツ」を選択

 

SmartDAMAiコンテンツ画面

「コンテンツ一覧」から「精密採点Ai」を選択

 

SmartDAMAiコンテンツタグ

精密採点Aiのタグが開いたら「予約する」を選択でOK

あとは好きな曲を送信すれば採点されます。

 

 

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