カラオケ店員が教える精密採点DX‐Gの検証と攻略方

テレビなどでも目にする事がある精密採点、現在(2019年7月)は「精密採点DX-G」が最新機種で利用出来る。

JOYSOUNDは2019年6月にJOYMAXGOを発売、2019年の秋ごろにはDAMも新機種の発売がささやかれています、新機種発売となれば「精密採点DX-G」なども新しいバージョンが搭載される事が予測されます。

 

精密採点は第一興商のカラオケDAMで利用出来るコンテンツ、精密採点には種類があり本体の機種によってその種類が異なります。

プレミアダムだと精密採点Ⅱ、LIVEDAMだと精密採点DX、LIVEDAMSTADIUM、LIVEDAMSTADIUMSTAGEだと精密採点DXーGが使用できるようになっています。

プレミアダム⇒精密採点Ⅱ

LIVEDAM⇒精密採点DX

LIVEDAMSTADIUM⇒精密採点DX-G

LIVEDAMSTADIUMSTAGE⇒精密採点DX-G

 

精密採点DX-Gスタート画面

 

カラオケボックスに行ってLIVEDAMならどれでも同じ精密採点が利用できるかと思えばそうではなくて、LIVEDAMSTADIUM(ライブダムスタジアム)かLIVEDAMSTADIUMSTAGE(ライブダムスタジアムステージ)でないと精密採点DX-Gのコンテンツは使えません。

 

 

 

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「精密採点DX-G」は加点があるため、「精密採点DX」より少し甘めの採点。

 

精密採点DX-Gはカラオケボックスを利用しているお客様がよく使われるコンテンツ。

精密採点DX-Gの仕組みを知れば、点数の上乗せもできます。

より得点を獲得するにはまず精密採点DX-Gの仕組みを理解していきましょう。

 

得点の要素

精密採点DX-Gではどのような箇所を評価して点数に反映されているのでしょうか。

音程(基本の得点)

表現力(加点対象)

・抑揚

・しゃくり

・こぶし

・フォール

・ロングトーン

・安定性

・リズム

・ビブラート

 

基本になるのはやはり音程です、音程でその人の出せる点数の領域がある程度きまりますが、上記にも記載したように音程以外にも加点される要素があり、実際精密採点を利用している方は、音程以外の箇所も意識していると思います。

 

音程

 

音程の部分は点数の領域がある程度決まります、精密採点DX-Gで意識したいのは画面上層部の(見えるガイドメロディ)です。

正しく歌えているとバーが黄色く表記され、音程がズレていると赤色に表記されます。

音程が正解に近いと(青、赤、金、虹色)でキラキラと表示され、特に虹色のキラキラなら音程の評価がより高い物とされる。

評価の高い順に虹色>金>赤>青>無し

音程バーキラキラ

面白いのは、原曲を歌っているアーティストが精密採点DX-Gで採点しても100点はなかなかとれません、なかには90点取れないケースも出てきます。

これはこの採点の音程は原曲と全く一緒ではなく、曲によっても差はありますが「見えるガイドメロディ」に忠実で音程正解率を上げなくては、例え原曲通りのキーでも高得点はでません。

 

表現力

 

表現力には「抑揚」「しゃくり」「こぶし」「フォール」「ロングトーン」「安定性」「リズム」「ビブラート」の加点対象となる項目があります。

採点結果表1

採点結果表2

 

抑揚

抑揚とはAメロ、Bメロ、サビなどのパートやフレーズに声量を変化させるテクニックとなり、この声量の変化の度合いで抑揚の評価が変わります。

抑揚のつけかたのポイントとしては、Aメロではマイクの距離を少し離して歌い、サビの部分はマイクを口元に近づけなど、各フレーズでマイクの距離の調整を意識してみる事。

テレビなどでプロのアーティストが歌っているとたまに目にしませんか、マイクを口元に近づけたり離したり、それが抑揚のテクニックです。

しかし最近はこのテクニックも機械の方で調整されてきていて、抑揚のポイントが稼ぎづらくなってきているようです。

*全く効果がないわけではありません。

一番の効果は、歌い方の強弱にあるようです。

 

しゃくり

しゃくりは低音から高音へしゃくりあげるテクニックですが、下の音階から歌いだし音を途切れないように上の音階に滑らかにつないでいくのがポイント。

注意したいのがあまり露骨なしゃくりや途中で途切れるなどは、音程のズレと判断される場合があります。

 

こぶし

こぶしは音を細かく動かす節回しの歌唱テクニックですが、演歌や民謡などではよく使われるテクニックです。

文字で書くと「あなたに~♪」⇒「あなたああに~♪」こんな感じです。

「ああ」の部分の音をを細かく動かす事です。

水谷千重子(友近)が歌謡ポップを歌うと全て演歌調になります、これが極端にこぶしとビブラートを使ったわかりやすい例かもしれません。

 

フォール

フォールは本来の音程からあえてキーを下にズラすテクニックでしゃくりと逆のイメージとなります。

正しい音程からあえて音程を下にズラす。

 

ビブラート

ビブラートは声の幅を上下させるテクニックで、精密採点DX-Gではビブラートの上手さを5段階で評価、またビブラートの合計秒数と回数を表示してくれます。

ビブラートではタイプも表示されますが「A-1」~「C-3」までタイプが表示されA-1だと振れ幅を狭く細かく行き来きさせるタイプでC-3に向けて振れ幅の間隔が広がっていきます。

特に高評価になるのは「B-2」前後がよいとされています。

 

ロングトーン

ロングトーンは一つの音をきれいに伸ばし長く声を響かせ続けるテクニックで、こちらは5段階評価となります。

.簡単に言えば、歌い終わりを息継ぎなく歌い伸ばす事。

 

安定感

安定感は10段階の評価で声がまっすぐ伸びているか、震えが無いかをチェックしています。

 

リズム

リズムは歌っているスピードが遅れる「ため」から、歌っている速度が速くなる「走り」までの7段階評価となり真ん中になれば、評価が良いとされています。

 

ではここからは実際歌って検証していきます。

 

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歌い方のパターンで検証

 

今回はカラオケボックスのお客さん50代に実際歌ってもらい検証しました。

カラオケレベルは普通くらいで、精密採点DX-Gで試すとだいたいの曲が80点~84点くらいで、歌いなれた曲で86点前後のレベルです。

 

検証した曲はこの方の得意な曲「哀愁のカサブランカ」

1.いつも通り歌ってもらう

採点結果1

 

いつも通り歌っていても、少し意識している感じがしましたが得点は86.972で思いのほか点数が出ました。

 

音程正解率84%

表現力66点

 

2.表現力重視で歌ってもらう

採点結果2

表現力重視で表現力の評価は上がりましたが、音程が大きく下がってしまいました。

点数の結果はなんと81.316と大きく下がりました。

 

音程正解率77%

表現力71点

 

3.音程重視で少しだけ表現力も加えて歌ってもらう

採点結果3

 

表現力は1点落ちましたが、出ました88点台。

音程正解率85%

表現力70点

 

精密採点DX-Gで重点を置くべきはやはり音程になります。

表現力に偏って歌う場合に音程が外れてしまうと、表現力の加点以上に点数を失う事になります。

 

特に1画面終了フレーズ事に画面上層部の(見えるガイドメロディ音程バー)キラキラの色に注意が必要となります。

音程バー評価(正解率)

虹色(90%以上)

金(80%以上)

赤(70%以上)

青(60%以上)

無し(60%未満)

 

 

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精密採点得点アップの秘訣は?

 

<音程を合わす>

 

精密採点においては「音程」が一番重要項目となり点数に一番作用します。

音感に自身がある方や自分では音程が合っていると思っていても若干低めに歌ってしまうケースが多く、少しだけ高めに歌う事を意識するだけで点数(音程評価)が飛躍的に上がるケースがあります。

 

・ガイドメロディーの音量を大きくしマイクの音量は小さくする(音程が合わせやすい)

・歌詞を暗記し、音程バーのみに集中して歌う

 

、<抑揚をつける>

抑揚で得点アップの秘訣は口とマイクの距離を変化させる事が有効

・同一演奏間でマイクの距離を変化させる、強く歌う場合や高音部はマイクを口に近づけそれ以外はマイクを口から離す。

・急にマイクを離すと音程に影響する場合があり、マイクを離すときはゆっくり離していく。

 

<ビブラート・ロングトーン>

 

ビブラート・ロングトーンはどちらも上手さのみで評価され.ビブラートのタイプや合計秒数は点数には関係はありまん。

ビブラートは合計秒数が1秒未満の場合は,上手さの評価が 0/10 になってしまいます。

ビブラートタイプのボックス型の場合は,A→B→Cの順に遅く(周期が長く)なり,1→2→3の順に深く(振れ幅が大きい)なります。

速いビブラートより遅いビブラートの方が波形を整え易く採点上有利になります。

浅いビブラートよりは深いビブラートのほうが有利。

ロングトーンは(約0.5~0.6秒)以上同じ音程で音を伸ばした部分で、その音程(ピッチ)が正しかったかを判定しています。

ビブラートをかけた部分はロングトーンの採点対象外となります。

長いバーが無い曲などはロングトーン評価を稼ぎにくい。

 

<安定性>

 

安定性の評価を上げるには上手いビブラートのかけ方とその時間にポイントがあります。

長めのバーなどではロングトーンを稼ぐ数箇所以外全てにビブラートかける事を意識する。

息の不足などによる声の震える場所ではビブラートを意識してかけていく。

安定性は加点ではなく減点を最小限に抑えるものと考えて下さい。

 

 

毎日大きな声で歌う(精密採点の得点を更に上げたいなら)

 

得点アップは音程を合わしたり・抑揚をつけたり・ビブラート・ロングトーンをかけたりなど、個人では意識して改善できる限界があります。

もちろん意識しないで歌うよりは加点などである程度アップできますが、ボイストレーナーの方や精密採点に詳しい方の話を聞いてみると得点アップの一番の秘訣は「毎日大きな声で歌う」事だそうです。

 

毎日大きな声で歌うには時間・金銭・環境の問題も出てくるので難しい方も多いと思います。しかし自宅やカラオケボックス等で毎日30分以上大きな声で歌っていると、個人差はあるものの得点は伸びていきやすい。

 

毎日カラオケボックスに行ったり自宅で大きな声を出せないようでしたら、最近カラオケファンに注目されだしたカラオケ練習アイテム「UTAET」などを使ってみるのも良いかもしれません。

「UTAET」ウタエットは約70%の音を消音

 




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まとめ

 

精密採点DX-Gでは音程バーにいかに忠実に歌えるかが重要で、総合得点が85点くらいまでなら音程バーの色に着目しながら練習が必要となります。

ある程度音程が取れる(音程正解率85%以上)ならそこに表現力を加えていけば得点は伸びると思われます。

 

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